【書評】多田隆治『気候変動を理学する』(みすず書房、2013)

 多田隆治さんの『気候変動を理学する』を読みました。

 

 地球温暖化とCO2の関係について知りたかったことと、「古気象学」について勉強したかったので手に取りました。

 

 本書はサイエンスカフェ(街中のカフェや喫茶店などのリラックスした雰囲気の中で、お茶や軽いお酒を飲みながら、関心の高い科学の話題について専門家と一般市民が気軽に語り合うイベント(表紙の2頁後より引用))の講義5回分を書籍にしたものです。

 ということで、結構簡単なのかと思いきや、門外漢には辛いです。僕は書評するという目的がなければ、挫折していました。挫折の理由は、①図の理解に苦しんだ。②専門用語をすぐ忘れてしまい、前に戻らなくてはいけなかったこと。の2点です。

 

 しかし、図が理解できると、すんなりその部分は理解できるます。なので、挫折の理由は、本書ではなく、僕が馬鹿だということです。さらに、各章ごとにまとめが付いているのも大変ありがたいです。

 

 では、最初の疑問だった、地球温暖化と気候の関係はどうなのか?というと、図5-23「太陽活動は地球温暖化をどのぐらい説明するか?」と、その説明文によると、

「二十世紀以降の温暖化の8~9割は、やはりCO2に起因する可能性が高いのですが、残りの1~2割が太陽活動に起因する可能性があるというのが、ゆるぎない結論とまでは言えないのですけれども、今日の話題の結論です。」(263頁)

 とあるように、だいたいが人為的なものだそうです。地球温暖化がウソだとはなんだったのでしょうか?どういうデータを使ったのでしょうかね。知りたいです。

 

 古気象学については、知らないことばかりでした。知的好奇心旺盛な人、気候に興味のある人は面白いです。オススメです。

 

 以上です。では、失礼します。

 

【報告】情弱故、避けてきたのですが、ようやく本の基本情報を少しの手間で貼る方法が分かりましたので、これからの本ブログの書評では、貼ることにします。

 

気候変動を理学する―― 古気候学が変える地球環境観

気候変動を理学する―― 古気候学が変える地球環境観