【ボツ本】書評を断念した本を紹介する part2

 結構ボツ本が溜まってきたので紹介します。今回も3冊です。

 

真山仁『地熱が日本を救う』(角川oneテーマ、2013)

 地熱発電の基礎知識を身につけるならば、良書です。しかし、地熱発電のデメリットの「温泉業界の反対」にどう反論するか?の根拠が薄く残念。そこが知りたかった。根拠が薄いのは、ただ自分の意見を主張しているのと一緒。反対派を納得させる論理を示して欲しい。そうでないと実際に導入できません。

 本書の指摘の中で良いと思うことは、「個人と法人の電力の2種類に分けて送電している。発電方法も個人と法人に分けたらどうか?(158頁)」という部分です。これは電力問題を考える上で役に立ちそうです。

 また本書で始めて知ったことは、バイナリー発電という方法があるということです。バイナリー発電とは、「熱交換した沸点の低い二次流体でタービンを回す発電」のことで、①200度以上の高温の熱水でなくてもよいため、適した場所の数が格段に増える。②タービンの劣化が少ないこと、の2点のメリットがあることです。

 デメリットへの反駁があれば、良い本でした。惜しいです。

 

山折哲雄『危機と日本人』(日本経済新聞出版社、2013)

 山折さんは有名な宗教学者ということを知っていたので購入しました。しかし、おじいさんが思ったことを思ったようにただ書いているように見えました。この本からなにも考えることができなかったのでボツです。

 個々の話の飛び方とその内容はさずがと思わせるんですけど…。僕がもっと社会経験を積んだあとなら、面白く感じるのですかね?分かりません。

 内容が駄目ということではないので注意して下さい。僕の能力のせいもあり、書評できないということです。m(__)m

 

王貞治岡田武史『人生で本当に大切なこと』(幻冬舎新書、2011)

 本当に人生で大切なことしか載っていないので、確認用としてしか読めません。しかし、これが王さんと岡田さんが話しているから価値があると考えることもできます。

 それか、王さんと岡田さんのこぼれ話が読みたいがために買うというのもアリだと思います。僕も王さんと岡田さんのこぼれ話に興味があったので読んでみることにしました。

 ひとつためになった話を載せます。王さんも不安で眠れないときがあったそうです。そういうときは、「頭の中にある不安がモヤモヤした塊になっている様子をイメージして、それがゆっくり足のほうへ移動し、最後は足のつま先から身体の外にスルリと出て行くのを想像する。(20頁)」と、なかなかの効果があるそうです。

 僕も最近悩みで眠れないことがあるので、試してみます。

 

 以上です。またボツ本が3冊程度溜まったら、纏めて紹介します。では、失礼します。