【書評】ビートたけし・竹内薫『コマ大数学科 特別集中講座』(扶桑社、2013)

 本書はビートたけしさんと竹内薫さんが数学の面白さ、映画の楽しさを語る本です。竹内さんとビートたけしさんが数学の問題を解いて、語り合っています。

 僕は北野映画のファンでして、その世界の北野氏が映画を語るとあって購入しました。

 

 読み終わってみると、本書(数学の部分)はビートたけしさんでないと面白くない。他のパズル系の数学本を買ったほうが楽しめます。しかし、逆に言えば、北野武だから面白い。数学は身近な学問と言っている頁で、いきなり「連れションのときに隣のポコ○ンがどうして長く見えるのか?」をサイン・コサインを使って考察してみたりしています。そういう話を読めるだけで、本書は価値があります。

 

 肝心の映画の部分ですが、これもまた良い。実際にこれを踏まえてもう一度北野映画を見たくなります。「映画を因数分解する。」という話は抜群にいい。納得できる。気になる人は本書で確認してください。

 

 また、本書は面白いと思うならば、映画について語っている本で、フランスのジャーナリストが北野さんにインタビューした『Kitano par Kitano』もオススメです。

 

 北野映画ファンなら絶対に買いです。短いですが、このへんで失礼します。m(__)m