【書評】朝日新聞経済部『電気料金はなぜ上がるのか』(岩波新書、2013)

 朝日新聞経済部の『電気料金はなぜ上がるのか』を読みました。この本は連載記事の「教えて!電気料金」を再構成し、加筆したものです。

 僕はハッキリ言って、この本はハズレでした。「なぜ上がるのか」を期待して読んだのに、「なぜ高いのか」しか書かれていなかったからです。ですので、「なぜ高いか」を知りたい人だけ読むと良いです。

 なぜ電気料金は高いか?というと、それには4点の理由があります。

理由1:原発核燃料サイクル政策を維持・推進させるため。

理由2:いろんな経費(広告費や業界団体の会費など)までも、「原価」とされるため。総括原価方式のため。

理由3:廃炉費用・賠償費用がかさんでいるため。

理由4:燃料費がそもそも高いため。

 この本には1~4のどの要素がどれだけ電気料金に影響を与えているか?が書かれていないのが残念でした。

 しかし、全体的には、分かりやすく書かれていて、良く整理されていると思います。

 

 短いですが、このへんで失礼します。m(__)m