【書評】池上彰『池上彰のニュースの学校』(朝日新書、2013)
本書の目的は、受け身」の姿勢ではなく、常に問題意識を持って、自分なりに理解することです。」
そのために、新聞・雑誌・本から池上さんオススメの方法が書かれています。そして、その土台として、教養を身につけることが勧められています。74頁からは経済ニュースを、90頁からは政治のニュースを読むための基礎知識も載っていて、親切な本です。解説の内容は、池上さんの得意分野ということもあり、とても分かりやすいです。
以下は、TIPSです。
1. 朝、新聞にサクッと目を通す。夜、改めて読み直し、気になる記事は破って取っておく。溜まってきたらファイリングする。
2. 複数の経済誌を読む。特に特集記事を中心に読む。
3. 「定本」を探す。書籍代はケチらずに使う。
4. 学校の教科書を上手に利用する。日本史Aや世界史Aがオススメ。
これは佐藤優さんの主張と同じです。しかし、教科書は面白くないんですよね。日本の教科書は先生のレベルが高いからだみたいですが、それにしてもつまらない。
5. 小さな記事から大きな流れを掴む。ベタ記事に注目する。
最後の佐藤優さんとの対談も良い。いつもながらの切れ味です。
「俺、教養ないんだ。」と嘆く前に本書をまず読んでみましょう。絶対ヒントがあります。新社会人や若手、海外に飛ばされる予定の方などにオススメです。
以上です。では、失礼します。m(_ _)m